子どもが少年野球チームに入るには? メリットから費用まで

 

テレビや球場で野球の試合を見て、野球選手に憧れるお子さまも多いかと思います。保護者も、スポーツの習い事として最もイメージしやすい競技かもしれませんね。
そこで今回は、子どもが野球を習う場合について、メリットやチームの選び方、かかる費用などをご紹介します。

 

 



野球を習うことのメリットとは?

子どもが野球を習うことには、体力がつくといった身体的メリットのほかに、以下のような精神的メリットがあります。

まず、野球は守備のポジションや打順などで役割分担がはっきりした競技であることから、責任感が身につきやすいとされています。各ポジションや打順によって求められる役割が異なるため、個性も反映されるからです。
ピッチャーや強打者だけでは勝つことはできません。目立たなくても、チーム全員の力が重なって勝利につながります。例えば、「僕のバントで勝負が決まるかもしれない」という場面もあるでしょう。そうしたチームのための小さな仕事などから、責任感を学んでいくことも多いのです。

次に、打席や守備につく時間が限られている中で得られる力が複数あります。自分が活躍できなくてもチームの勝利を喜べる協調性、少ない出番の中で活躍しようという本番に強い力、なかなか成功体験が得られにくい中で鍛えられる精神力などが挙げられるでしょう。
さらに地域のチームで野球を習うことが多いため、近所の友だちがたくさんできるというメリットもあります。


野球チームの選び方

野球チームを選ぶ際には、近隣の小学校などで練習しているチームだけを候補にするのではなく、ほかの保護者から情報を得たり、スポーツショップの掲示板やインターネットの募集情報などを見たりしてリサーチすることがおすすめです。
気になるチームがあったら体験練習をして、チームの雰囲気をつかんだり、監督やコーチ、チームのほかのお子さまたちとの相性を確かめたりしましょう。
可能であればチームの様子が見られる試合を見学する方法も手です。試合ではほかの保護者も応援や手伝いに駆けつけているため、保護者どうしの様子もチェックできます。

 

チーム選びの際は以下のポイントに注目してみましょう。

 

◆監督やコーチの指導力、指導方法や活動内容はどうか
監督やコーチのキャリアを調べられる場合はチェックしてみましょう。少年野球の監督やコーチとして実績をもっているか、評判はどうかなどを確認します。

 

◆チームの強さや人数、練習頻度はどうか
大人数で強豪チームだとベンチ入りもさせてもらえず野球がつまらないと感じてしまうことも。また、練習頻度もスケジュールに合っているかどうか確認することがポイント。子どもの能力と家庭の都合に合ったチームを選ぶことが大切です。

 

◆費用はどの程度かかるか
入会費や月会費、遠征費用などを確認しておきましょう。

 

◆当番制など保護者の負担が大きくないか、保護者たちの雰囲気はどうか
飲み物や食事、車出しの当番などが決まっているかを確認しましょう。また保護者どうしで仲良くお付き合いできそうかどうかも知っておけるとよいでしょう。

 


野球を習う際にかかる費用

 

野球にかかる費用は以下を目安にしましょう。

 

◆月会費、年会費
月会費には幅があり、2,000円~1万円程度です。年会費はチームによってある場合とない場合があり、多くて9,000円程度です。また父母会費や遠征費を年会費と合わせて徴収しているケースもあります。

 

◆スポーツ保険料
多くの少年野球チームが活動中に万が一のことがあった場合に備え、スポーツ保険への加入を義務づけています。スポーツ保険料の目安は年間3,000円程度です。

 

◆選手登録費
お子さまがチームの選手として試合に出場するための費用で、年間2,000円程度必要です。

 

◆道具代
お子さまが野球を習うにはさまざまな道具を買いそろえる必要があります。それぞれの目安は以下の通りです。また子どもの場合は体の成長に合わせて道具を買い替える必要があることも留意する必要があります。


・ユニフォーム 10,000円程度
・グローブ 2,000円~100,00円程度
・バット 2,000円~数万円
・スパイク 3,000円から
・アンダーシャツ 1,000円程度
・ソックス 300円から
・ストッキング止め 500円程度
上記のほか、ジャンパー、スポーツバッグ、練習着などチーム共通のものを買う場合もあるため確認しておきましょう。


子どもの野球は保護者のフォローも大切

 

子どもの野球には保護者のフォローが不可欠です。チームによって異なりますが、保護者がスタッフの食事やお茶の用意をしたり、試合の際に車を出したりすることもあります。またもちろん、応援も大切なフォローのひとつです。お子さまと一緒に野球をがんばる気持ちで、野球を習わせてみてはいかがでしょうか。

 

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